2024年6月にオープンキャンパスを開催します。
社会科学系部局は、横濱髙等商業學校創立から100周年を迎えました。
2023年度のオンラインオープンキャンパス特設ページです。詳細は"MORE"からご覧ください。
経済学部の特色ある教育プログラム DSEP-Econ. のカリキュラム概要や学生インタビューがあります。
経済学部の特色ある教育プログラム LBEEP のカリキュラム概要や学生インタビューがあります。
留学(派遣)や英語討論会、サマースクールなど豊富な国際教育プログラムの案内と留学(派遣)している先輩の現地レポートがあります。
本学部教員が公表した研究成果について、紹介します。
Pick Up | 社会科学系部局100周年特設サイトを開設しました |
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横浜国立大学経済学部は1949年の大学創立とともに設立されました。経済学部の前身である横浜高等商業学校(横浜高商、1923年創設)を含めると学部の歴史は100年になります。伝統を受け継ぎ、理論と実務のバランスの取れた教育、貿易港横浜を背景とした国際色豊かな教育を提供するとともに、近年においては、グローバル化が進む経済社会で活躍できる人材の育成を進めています。
横浜国立大学経済学部では、どのような学びが得られるのでしょうか。第一に、「経済学部と経営学部の違いは何でしょうか」というよくある疑問への回答から考えてみましょう。経済学部では、おもに経済の仕組みについて学びます。具体的には、ヒト、モノ、カネ、情報が生産され、取引され、消費され、またその繰り返しである経済活動を通じて社会全体が形づくられていく過程に注目し、私たちの生活がどのような仕組みで成り立っているのかを学んでいきます。経済活動は単純化すれば家計・企業・政府が担っているといえます。そこで、経済学ではそれぞれが社会においてどのような役割を果たしているのか、また、それぞれがどのようにお金をやりとりしあって経済活動を展開しているのか、などを学びます。一方、経営学部では、特に企業に焦点をあて、企業活動の原理やその経営や組織運営の具体的な方法について学びます。すなわち、社会全体のお金の動きを捉える経済学と企業の経営行動や組織運営を捉える経営学という違いがあります。
第二に、「他大学経済学部との違いは何でしょうか」という疑問について考えてみましょう。経済学といっても、経済理論、統計学、計量経済学、国際経済学、開発経済学、環境経済学、経済史など多様な専門分野があります。どの大学の経済学部でも、多くの専門分野を学ぶことができます。しかし、本学経済学部では、分野の多様性とともに、分析手法・アプローチの多様性もあります。ミクロ経済学やマクロ経済学、計量経済学といった数学を駆使する近代経済学を中心に学びを深めることもできますし、現代資本主義の特徴を政治と経済の両面から把握する政治経済学を中心に歴史分析や制度分析を学ぶこともできます。また、フィールドワーク(現地調査)を通じて現実の経済について理解を深めることもできますし、近年脚光を浴びているデータサイエンスに関連するプログラミングやビジュアライゼーションの手法を用いた経済分析に取り組むことができる点も、本学経済学部の特徴といえます。すなわち、多様な学びに触れるチャンスが多くあります。
第三に、「本学経済学部を卒業すれば、どのような進路が得られますか」という疑問について考えてみましょう。大学での学びは「将来なりたい自分」をデザインする機会そのものです。四年間の学生生活を通じて、的確な目標設定を行い自ら考え行動する姿勢を養うことが求められます。本学部卒業生の進路は、講義やゼミで学んだことを生かし、金融機関を中心に、情報通信、製造業分野など幅広い民間企業のほか、中央官庁・自治体職員といった公務員への就職など、活躍のフィールドは多岐にわたっています。また、経済学部では、交換留学制度や英語による専門科目の提供以外にも、アジアや欧州の大学を訪問して討論を行う英語討論会、英語圏大学での夏季集中キャンプなど、多様な国際教育プログラムを独自に用意しています。これらの国際教育で培った実戦的な経験をキャリアデザインに反映して外資系企業で活躍する学生も多く、世界で活躍できる人材が育っています。すなわち、経済学部での学びが自らの将来を拓くことにつながります。
専門教育を2つのレベルに分け、初級レベルでは経済学の基礎をバランス良く学び、中級レベルでは5つの専門分野から自分の関心に合った分野を選択し、各学生が自分の将来を見据えて主体的に学び、高い専門性を身につけられるカリキュラムを用意しています。経済学部の学生は、4年間の学生生活を通じて次のようなプロセスで学びます。
1年次には、経済学の基礎と大学での学修に必要なスキルを修得するため、全学教育科目や専門基礎科目を履修します。2年次には、経済学の専門科目をバランスよく学修するため、専門基幹科目や専門応用科目初級レベルを履修します。3年次には、自らの関心に基づき専門分野を選択します。①グローバル経済、②現代日本経済、③金融貿易分析、④経済数量分析、⑤法と経済社会という5分野から専門分野を選択し、専門応用科目中級レベルを履修します。4年次には、研究テーマに基づいて卒業論文を作成することが求められます。
急速に進歩している情報技術によって、現代社会ではデータそのものを重視するデータサイエンスが求められています。本学部のデータサイエンス教育では、データを取り扱うための手法として、統計学、プログラミング、ビジュアライゼーションなどを習得する機会を提供しています。また、実際に地域の現場にでて収集した情報をデジタル加工・分析することで、現実社会が抱える課題を発掘し解決策を導く実践的な能力を育成しています。
データサイエンス教育のカリキュラムは、データの取り扱いを学ぶ初級科目から、実際に自らデータ収集と分析を行う中上級科目まで、段階的な学修に対応しています。データサイエンスを用いた経済分析を学ぶことで、新たな研究の糸口を見つけられることが期待されます。
グローバル社会で通用する実践力を身につけるために、英語を用いた講義や演習の授業のほかにも、英語を駆使する討論会や集中キャンプといった実習・研修のように、さまざまな機会を提供しています。初歩的な授業から実践的な実習まで、履修生のレベルに応じて選択することができます。もちろん、交換留学制度を利用して、欧米やアジアの協定校に長期間滞在して学びを深めることもできます。
また、グローバル経済の仕組みを俯瞰する「経済学の専門性」と、「英語による実践的なコミュニケーション能力」を兼ね備え、国際的に展開するグローバル企業でエキスパートとして活躍する人材を育成する教育プログラムも提供しています。
Craig Parsons 教授
【専門分野の面白さ】
International Economics, and especially International Trade Theory is one of the first true "theories" in Economics. It goes all the way back to Adam Smith (1776) and David Ricardo (1817). Trade theory (especially comparative advantage) is not just the reason
山崎 圭一 教授
【専門分野の面白さ】
先進国の常識から一見逸脱したような経済現象がブラジルには多く面白いと感じます。たとえば、インフラが整備されたのに地価が下がる、高度経済成長を達成したのにスラム街(貧民窟)が増えた、輸出量統計を政府当局が大幅に間違える、住民
永井 圭二 教授
【専門分野の面白さ】
数理統計学は、社会科学・自然科学の広範な分野で用いられる統計的データ解析の手法を数理的に解析する研究領域です。統計的データ解析とは、データの中に潜む真実を、数値やグラフなどで浮き彫りにして人間が認識できるようにする方法のこと
相馬 直子 教授
【専門分野の面白さ】
「ダブルケア」という言葉を聞いたことがありますか? 少子化と高齢化が同時進行する日本や東アジアでは、「ダブルケア(育児と介護の同時進行)」に直面する人の増大が予測されます。また、家族や親密な関係の中には、様々な「ケアの複合